
晋平太の3連覇なるか、それともR指定、TKda黒ぶち、輪入道、前回準優勝で涙を飲んだNAIKA MCの優勝か?地方勢の優勝か?と今、思うと豪華な出場者たちだったなと、
MC BATTLEの大会の中でも好きな大会だったのでちょー今更ながら振り返っていきます!
BEST32(8×4)8小節4ターン
・第一試合 輪入道(罵倒)VS mol53(福岡) battle beat 「Cypress Hill -Latin Thugs」
なぜかゆっくりな口調でおらおらラップをする輪入道。
もしかしたら1回戦ということもあり、さすがに負けないだろうと思っていたのではと、それに対してmol53はただただかっこいいラップで対抗。
特に3バース目の「OKバチバチどこで沈める恵比寿リキッドルームで沈める」の部分はめっちゃかっこいい。
またmol53は2~4バースすべてに輪入道に対して完璧なアンサーもかましており、最高の試合。最後はmol53の「昔から夢見たものをかっさらうだけ」で終了。
一回戦の第一試合では基本下克上は起きないイメージ。あったとしても延長だったのでびっくり。
勝者 mol53

試合後、まじかー状態の輪入道。
・第二試合 peko (VOTE)VS RHYME BOYA(横浜) battle beat 「unleashed-evil needle」
DJでもありラップもこなすpeko(現在は梅田サイファーとしても活躍。当時は梅田サイファーのイメージはなかった)このとき投票制で選ばれたとのこと。そんな変な制度があったんだ(驚)。RHYME BOYAに関してはこのひと延々にラップできてしまうんじゃないかと。
勝者 RHYME BOYA
・第三試合 SEED(四国) vs hiero(栃木)
hiero「タンスから引き出した言葉、フレッシュじゃねーぜ」
このワードおしゃれで好き!
勝者 hiero
・第四試合 Kowree(島根) VS YAS(静岡) battle beat「Jaylib – Survival Test」
ほぼほぼ無名だったKowreeが徐々に会場を巻き込んでいく感じがよかった。
バイブス+超踏みまくりのKowree。「でました、嫁子供伊豆半島の3点セット。それなくしたら完全燃焼」
勝者 Kowree
・第五試合 CROWN-D(名古屋) vs 呂布カルマ(三重)
見た目もスタイルも今と変わらない呂布カルマ。
名古屋ってこのころから河村市長だったんだとも知れるバトル。
会話の流れからCROWN-D は元極道だったのか?よくそんなひとに裸の王様とかクラウンデブとか悪口いえるなーと思ってしまった。呂布カルマえげつない。
勝者 呂布カルマ
・第六試合 TKda黒ぶち(埼玉) vs GIL(仙台) battle beat 「The Alchemist – Perfection」
個人的に今大会で一番好きな試合。Kowreeとほぼほぼ同じく無名だったGILがかます試合。
少し調子悪そうでありながらすごい早口をかますTKda黒ぶち。対してGILのエンジンが徐々に上がっていく感じ。しっかり会話しながら韻も落としていく。GILの3バース目のあーいがかっこいい。
延長はGILのちょっとした油断?を見逃さなかったTkda黒ぶち。
勝者 TKda黒ぶち
・第七試合 晋平太 (東京)vs BULL(福島)battle beat 「 mic jack production / I AIN’T GANGSTA」
晋平太の余裕な感じが少し笑ってしまう(2010と2011と違いすぎて)。BULLは自分の思っていることをそのまま吐き出していてよかった。ただ格上に対してこのスタイルだと本選では勝ちにくそう。
勝者 晋平太
・第八試合 NAIKA MC(群馬) vs HARD VERK(岐阜)battle beat 「Muro-Pan Rhythm 」
HARD VERK「無知な奴→クリアアサヒ」
NAIKA MC「なにがHARD VERKさっきから動きがパントマイム」
勝者 NAIKA MC
・第九試合 BUPPON(広島) vs RITTO(沖縄) batle beat「Nas -Halftime」
会話できなくて困ってそうなBUPPON。対話型のMCはRITTO相手にするの大変そう。
延長になったことでRITTO「右左パンチラインスルーyou know 右左でパンチラインスルー」を見れたので良かった。
・第十試合 OZY(長野) vs KAI(北海道)batle beat「Nas -Halftime」
KAIラップうますぎ!
OZY最初おちょくってんのに最終的に少し熱くなるのはずるいなと笑ってしまいました。
勝者 OZY

勝利後のOZYの「やったー」は見てて気持ちいい。
・第十一試合 R-指定(大阪) vs NAJIMI(奈良) battle beat 「DJ Nu-Mark – Vengeance Is Mine」
殺気漂わせまくりのR-指定(今では見れない)。対するNAJIMIは The B-BOYの見た目をしたMC
R-指定「三度目の正直。紹介ありがとう。でも俺の仏の顔は2回までじゃ」は文章として面白いし、奈良だから大仏出したのかという部分でもさすがだなと。NAJIMIに対して自己紹介いじりひどいなと思ったが。それに対してNAJIMIは一貫して自分のスタイルをかます。特に最後の4バース目かっこよかった。
勝者 R-指定
・第十二試合 JUNKY(青森) vs GOTIT(茨木)
思ったことを素直に吐き出しすぎてしまうGOTIT(それがいいところだが)。3バース目からJUNKYにマジ説教をするGOTIT。
勝者 GOTIT
・第十三試合 早雲(京都) vs FEIDA-WAN(岡山) battle beat 「Gang Starr-Speak Ya Clout」
最初の早雲の1バース目で釘をうつような「有名や無名は関係ないよな」はいいやり方で試合巧者だなと。ビートの乗せ方は FEIDA-WANの方がうまく思えたが、客への見せ方が早雲の方がうまかったかなと。
勝者 早雲
・第十四試合 BUCHI DA MIC(福井) vs SURRY(和歌山)battle beat 「the game-comptom」
地方予選は圧倒して勝ち上がるが全国では1回戦負けしてしまうBUCHI DA MIC。梅田サイファー勢にバトルでやたら顔でかいいじりされていたSURRY。
BUCHI DA MICは客が盛り上がる部分を作れてないだけでラップ自体は上手い。「小僧寿しで俺を倒すつもりそんなに俺は弱く見えるのかい」は個人的にパンチライン(こんなセリフ放ったの人類でBUCHI DA MICさんしかいないと思う)
それにしてもSURRYの最後のバースは踏みまくり&綺麗にまとめてて笑ってしまう。
勝者SURRY
・第十五試合 Jony The Sonata(金沢) vs 田中光(千葉)
Jony The Sonataはめちゃくちゃラップうまいなと毎回感じる。うますぎてここ盛り上がるところですよというのが恥ずかしいのかなと思ってしまう。
勝者Jony The Sonata
・第十六試合 P-PONG(神戸) vs 玲音(長崎)
玲音1バース目からこのラップをかますのが最高!(4バースあるとか考えてなさそうなところが)
P-PONGがすこしやりにくそうだった。
勝者 P-PONG
BEST16(8×4)8小節4ターン
・第一試合 mol53 vs RHYME BOYA
RHYME BOYA「福岡だったらREIDAMかまさに智大よんでこいよ九州男児」
mol53「結局またつまづいてんのそれじゃREIDAMと智大はだせねーな」
勝者 mol53
・第二試合 hiero vs Kowree
Kowree「三十三→眼中→NO眼中→NOサンキュー→ショーシャンク」
勝者 Kowree
・第三試合 呂布カルマ vs TKda黒ぶちbattle beat 「The Beatnuts-Bonus Beats」
この試合はTKの頭の回転すごすぎる。ワンバースで何個もアンサー返しまくるTKda黒ぶち。
勝者 TKda黒ぶち
・第四試合 NAIKA MC vs 晋平太battle beat 「JUSWANA- HOW HOW HIGH PART 2 」
ボクシングでいうところの二人とも足を止めて殴り合っているのが、良かった。晋平太としてはNAIKA MCの土俵でも戦っても勝てるよと示したかったのかもしれない。
勝者 NAIKA MC
・第五試合 OZYvs RITTO
勝者 RITTO
・第六試合 GOTITvs R-指定
予定外のR-指定の戦い方にびっくりしているGOTIT。この試合めっちゃおもしろい。
勝者 R-指定
・第七試合 SURRY vs 早雲
早雲の4バース目にビートが止まってしまうトラブルあり。早雲アカペラで対応。
勝者 早雲
・第八試合 Jony The Sonata vs P-PONG
勝者 Jony The Sonata
BEST8(8×4)8小節4ターン
・第一試合 mol53 vs Kowree battle beat 「破壊と再生-漢 feat.RUMI,KEMUI 」
Kowreeのワンバース目に対してなれ合いはしないぜというmol53 。
mol53「マイク一本あれば逆転できるってMC漢がいったじゃねーか。そいつがストリートドリームじゃねーか」
勝者 mol53
・第二試合 NAIKA MC vs TKda黒ぶちbattle beat「メシア the フライ–東京discovery3」
まっすぐやるTKda黒ぶちに対してNAIKA MC戦い方がずるくて笑う。
勝者 NAIKA MC
・第三試合 R-指定 vs RITTO battle beat「Skrillex & Damian “Jr. Gong” Marley – Make It Bun Dem」
R-指定のシャウトなしかっこいい(2010の1回戦のふざけたシャウト?もよかったけど」
RITTOの1バース目の着地すごすぎないかといまだに思ってしまう。対するR-指定もフローしながら韻も踏みまくりでよき。明らかに二人とも楽しくなっちゃってるのが見てるこちらからもわかる試合で最高!!
RITTO「ゆらりゆらりゆらり海をこえお前の耳元へ」
R-指定「今日はがっつく→強化合宿→ゴーヤチャンプル」「リトマス試験紙→ニコラスケイジ→ひとまず停止→RITTO怖くねーし」
勝者 R-指定
・第四試合 Jony The Sonata vs早雲
勝者 早雲
BEST4(8×4or16×2)8小節4ターンまたは16小節2ターン
・第一試合 mol53 vs NAIKA MC battle beat「JUSWANNA-ピエロスタイル」延長battle beat「Busdriver Ft. Aesop Rock-Superhands Mantra」
NAIKA MCの服を見て
mol53「ハードコア、まじはぁどこが」
mol53「北関東?関係ねぇ。おれがここにきたからかっさらうぞ」
勝者 mol53
・第二試合 早雲VSR-指定 battle beat 「M.O.P – downtown swing a 98」
しょっぱな早雲が「関西のエース→ワンサイドゲーム→喝采を得る」に対して
R-指定「関西の芸風」
最後はR-指定の「鳥肌立つバースお見舞いします fuck」で終了。
勝者 R-指定
決勝(8×4or16×2)8小節4ターンまたは16小節2ターン
R-指定vs mol53
常に優勝候補でありながら優勝に手が届かなかったR-指定VS今大会で格上を軒並み倒してきたmol53。DJ BAKUのどう考えても難しすぎるビートに対して、ラップ出来る二人がすごい。
しかも当時R-指定21歳、mol53 22歳とのこと。
ただR-指定の最後のバース「驕ったろうかジントニックとウォッカ お前が優勝順当にいくと思うな」は晋平太用のバースだったのではと未だに思ってしまう。
勝者 R-指定

R-指定「フリーターでもニートでも学生でも誰でもてっぺんにたてる」「KREVA今日からは俺が基準」
ウイニングラップもかっこよかった!
以上


